愛よりもお金が大事。
「でも、そんなにお金が欲しいなら、もっと稼げる方法あるよ?
夏村さんなら、けっこう稼げると思う。
そういうお店、紹介してあげようか?
うち副業届け出してくれたら、副業禁止しないし。
俺、その辺りの方面もつてがあるから」

それは、風俗とかキャバクラとか、そういうお店だろうか?


「いや、それはちょっと…。
母親にそんな事知られたら、泣かれてしまいます。
キャバクラとかなら、分からないけど」


「でもさ、お金の為に娘が好きでもない男と結婚しようとしてるとか知ったら、お母さん悲しまない?」


「それは…」


そうかもしれないな。


「夏村さんにお金目当てで近寄られる男の方も、可哀想じゃない?
男の方がそれで納得してるなら、それはいいけど」


商社マンの、元彼氏。
きっと、沢山傷つけていたのかもしれない。
それなりには、好きだったけど。
彼と付き合っている間も、私の心のど真ん中にはいつも冬野が居た。


「ねぇ、夏村さん、俺の愛人にならない?」


「え、あ、愛人?!」


愛人って…。
岡崎社長は、独身なはずだけど。


「俺、好きでもない女と付き合うのも結婚も出来ないけど。
そういう関係なら、アリかな?って。
月に百万でどう?俺も若くないから、月に一回二回程度相手してくれたらいいから」


「いや、それは…」


私は岡崎社長に、一切の恋愛感情は持っていない。


だけど、この人普通にカッコいいし。
月に一~二度抱かれるだけで、百万円も貰えるなんて。


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