麻衣ロード、そのイカレた軌跡/補完エピソーズ集
その12
ケイコ
相川先輩が家に来てくれた
間違いなくテツヤの件だ
...
「じゃあ、お茶でも持ってくるわね…。まあ、楽にしていてくださいね」
「ああ、突然すいません。用が済んだらすぐお暇しますんで…、お構いなく」
...
「先輩‥、わざわざおお越しいただいてすいません。”今回”は、ご心配おかけして‥。私…」
「ケイコ…、今日はテツヤ君とのことでね…。あなたは一本芯が通ってる。そう見込んで、小細工抜きであなたに伝えようと思う。つらい気持ちでいるあなたには、さらに追い打ちをかけることになるし、正直、抵抗あるわ。かなりショッキングな話になるけど、大丈夫?」
「はい。私は大丈夫なので、遠慮なしでお願いします」
「そう…。なら、さっそくね。さっき、テツヤ君の家で彼と会って話を聞いてきたわ。お兄さんの南部聖一さんも一緒にね。まず、昨日の夜のことは、”ある筋”の企みだとはっきりしたわ。テツヤ君の彼女たちも、結果的にはそいつらに利用されていたんじゃないかなと思う…。それで…」
「…」
...
相川先輩からの話は、約10分続いた
おそらくテツヤから聞いたこと、そっくりそのままだろう
正直、言葉にできないほど衝撃を受けた
テツヤ…、怖かっただろうに、それなのに私のことを…
やり場のない怒りも湧いてきた
そして、やるせない気持ちも…
...
「ケイコ…、さぞかしショックを受けたでしょうね。こんなことあなたに喋るなんて、残酷だよね。それ承知で、あえてだったけど…。それでもね、ケイコの胸の内を考えると、私もつらいわ…」
先輩は歯を食いしばってうつむいた
膝の上の両手はこぶしを握ってる…
この人の今の思い、それはわかってる
すいません…、先輩にはどこまでも迷惑かけちゃって…
「先輩、ありがとうございます。ストレートに言ってもらって、感謝してます。私は今の話、全部受け止めましたので。テツヤの気持ち、苦しみ、それも全部丸ごとです」
「そう…。なら、テツヤ君とはやり直せるのね?」
「あの…、その件はテツヤに会って、直接話ししたいんです。日曜日の前に。だから明日。できれば、先輩とテツヤのお兄さんにも立ち会っていただいて…。心配おかけしたので。お忙しいところすいませんが…」
「…じゃあ、そう言うことで、今夜テツヤ君に伝えるわ。で、連絡する。それでいい?」
「はい…。先輩、ホント、お騒がせして申し訳ありませんでした」
「いいのよ。何言ってるのよ、あんたって子は‥」
相川先輩はとても優しい笑顔で、私の膝をポンとたたいたわ
間もなく、先輩は帰った
...
その夜遅く、相川先輩から電話がかかってきた
テツヤとは明日の夕方、私の家で会うことになった
相川先輩とテツヤのお兄さんである南部聖一先輩も、一緒に来てくれるそうだ
テツヤ…
一番つらかったのはテツヤだったんだよね
ゴメンね、私…、結局お前を苦しめてたよ
この時、私の目から涙は流れていなかった
ケイコ
相川先輩が家に来てくれた
間違いなくテツヤの件だ
...
「じゃあ、お茶でも持ってくるわね…。まあ、楽にしていてくださいね」
「ああ、突然すいません。用が済んだらすぐお暇しますんで…、お構いなく」
...
「先輩‥、わざわざおお越しいただいてすいません。”今回”は、ご心配おかけして‥。私…」
「ケイコ…、今日はテツヤ君とのことでね…。あなたは一本芯が通ってる。そう見込んで、小細工抜きであなたに伝えようと思う。つらい気持ちでいるあなたには、さらに追い打ちをかけることになるし、正直、抵抗あるわ。かなりショッキングな話になるけど、大丈夫?」
「はい。私は大丈夫なので、遠慮なしでお願いします」
「そう…。なら、さっそくね。さっき、テツヤ君の家で彼と会って話を聞いてきたわ。お兄さんの南部聖一さんも一緒にね。まず、昨日の夜のことは、”ある筋”の企みだとはっきりしたわ。テツヤ君の彼女たちも、結果的にはそいつらに利用されていたんじゃないかなと思う…。それで…」
「…」
...
相川先輩からの話は、約10分続いた
おそらくテツヤから聞いたこと、そっくりそのままだろう
正直、言葉にできないほど衝撃を受けた
テツヤ…、怖かっただろうに、それなのに私のことを…
やり場のない怒りも湧いてきた
そして、やるせない気持ちも…
...
「ケイコ…、さぞかしショックを受けたでしょうね。こんなことあなたに喋るなんて、残酷だよね。それ承知で、あえてだったけど…。それでもね、ケイコの胸の内を考えると、私もつらいわ…」
先輩は歯を食いしばってうつむいた
膝の上の両手はこぶしを握ってる…
この人の今の思い、それはわかってる
すいません…、先輩にはどこまでも迷惑かけちゃって…
「先輩、ありがとうございます。ストレートに言ってもらって、感謝してます。私は今の話、全部受け止めましたので。テツヤの気持ち、苦しみ、それも全部丸ごとです」
「そう…。なら、テツヤ君とはやり直せるのね?」
「あの…、その件はテツヤに会って、直接話ししたいんです。日曜日の前に。だから明日。できれば、先輩とテツヤのお兄さんにも立ち会っていただいて…。心配おかけしたので。お忙しいところすいませんが…」
「…じゃあ、そう言うことで、今夜テツヤ君に伝えるわ。で、連絡する。それでいい?」
「はい…。先輩、ホント、お騒がせして申し訳ありませんでした」
「いいのよ。何言ってるのよ、あんたって子は‥」
相川先輩はとても優しい笑顔で、私の膝をポンとたたいたわ
間もなく、先輩は帰った
...
その夜遅く、相川先輩から電話がかかってきた
テツヤとは明日の夕方、私の家で会うことになった
相川先輩とテツヤのお兄さんである南部聖一先輩も、一緒に来てくれるそうだ
テツヤ…
一番つらかったのはテツヤだったんだよね
ゴメンね、私…、結局お前を苦しめてたよ
この時、私の目から涙は流れていなかった