あくまくんが愛してやまない。


置いてけぼりのようでしょぼんと肩を落とす。


拗ねるわたしの肩に、慰めるようにエミはポンっと手を置いた。


「みゆう、なんでもないよ。これは沢内とわたしの闇取引だからね」

「やみとりひき……?」


「そうそう。沢内を救ってあげようとしてる最中なの」


「もしかして沢っち……、ヤクザになっちゃったの?!」



「そういうことよ」



わざとらしく残念そうにため息をつくエミに、愕然とするわたし。

そんなわたしたちに、沢っちから檄が飛んだ。



「糸原っ、保志にうそ吹き込むな!! あと保志は信じるな!!」


「やだ、沢っち……やっぱりキレやすくなってない?」


「通常運転だしよけいなお世話だよ!」



< 156 / 328 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop