あくまくんが愛してやまない。

あくまくん話しましょう



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「みゆう、それ似合ってんじゃん」


「うう〜っ、恥ずかしいよ……」





文化祭当日。


無事準備も終わり、教室は綺麗に装飾され、映えスポットと化している。




それぞれの衣装に着替え、最終チェックをしていたんだけど。



慣れないメイド服に身を包み、さすがに羞恥心が隠せない。



……というか、スカート短すぎない?!


こんなんじゃ、廊下走れないよ?!(だめです)




ちなみにエミはというと、着物を着て日本美人になっている。

エミのお母さんが着物の着付けをしていることが、理由らしい。



おしとやかで綺麗な風貌に、思わず目が釘付けになる。


我が親友ながら、とてもスタイルが良くて美しい。




そんな彼女と比べたら、わたしなんてちんちくりん。

ううっ……、今日はエミと並べないなあ……。



どんどん悲しくなる脳内を自分で慰めながら、はあっとため息をついた。




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