あくまくんが愛してやまない。
「こっち来てよ」
そう呼ばれ、逆らうわけもなく、彼のとなりに座る。
観覧車は、もう4分の1ほど進んでいた。
少し寒くて、恭平くんの腕に自分のそれを絡める。
そのまま縮こまっていると、彼はわたしの肩に頭をコツンと置いた。
「みゆうちゃんといると、すげえ癒される」
「え……、それはすごく嬉しい、よ?」
「もう一生、このままでいいわ」
ふたりきりの空間が、甘く出来上がる。
恭平くんはたまに、わたしに甘えて来てくれる。
必要とされてるみたいだし、そんな彼は貴重だしで、わたしはすごく幸せだ。
ぼーっと外の景色を眺めていたら、恭平くんはわたしに呼びかける。