あくまくんが愛してやまない。
胸がいっぱいになって、恭平くんに抱きつく。
飛び込んできたわたしをしっかり受け止めながら、彼は苦笑している。
「みゆうちゃん、ここ観覧車。危ないよ」
「うん……、でも、こうしたかったの」
「あのさ、押し倒していい?」
「……だ、だめですっ」
「ふはっ、じょーだん」
ぎゅっと抱きしめ返してくれるおかげで、わたしの愛は一方通行じゃなくなる。
わたしが彼を愛してやまないように、恭平くんもわたしを愛してやまない。
そんな距離感に、心がうんと満たされて優しくなれる。
好きだから、幸せで泣きそうになる。
もう少しこうしていたいな、と思っていたら、ちょうどわたしたちが頂上になっていた。
───その瞬間、恭平くんがわたしの唇を奪う。
目を見開いて驚くわたしに、彼は優しく笑うのだ。