Contact〜再会した初恋の君に〜
「今日は休みだろう。もう少し紗希を充電させて」
しばらく宏和の腕の中でじっとしていると首筋に唇が触れる。
「あ、あのね。私、お腹空いたなって…」
「うん…。俺も…」
「じゃ、じゃあ。起きてご飯食べようよ。何が食べたい?」
これだけお腹が空いたと言っているのに、抱擁が解かれることがないのはなぜなのか、と考えていると宏和が私の身体を反転させ頬に手を当て視線を合わせてくる。
「…本当に俺の食べたいものでいい?」
私が頷くと宏和はなにやらニヤリと口端をあげ、頬に添えられていたはずの手をブランケットにずらした。
「えっ? な、なに?」
「紗希…」
「はい…?…」
「うーん…わからない?」
「何が?」
名前を呼ばれた意味がわからなくてブランケットに手をかけたまま首を傾げていると、プハッと吹き出された。
「本当にわからない?」
「だから…何が?」
呆れた様子の宏和は気がついたら、私が胸の前で抱えていたブランケットを引っ張っていた。