Contact〜再会した初恋の君に〜
もしかして避けられているのか?
いや…週に2日しかきてないって言っていたから、本当にすれ違ってしまうだけだろう。頭を左右に振り、そう思いなおす。
しかし再び彼女を思い出し悶々としてくると、無意識に声に出ていたらしい。
「もしかして…やっぱり…避けられている…のか? 俺…」
「誰がお前を避けてるって?」
そんな声をかけられた。
声の主は叔父だった。
このなんとも言えない気持ちを切り替えたくて、空を眺めていたら知らないうちに叔父が隣りに腰をおろしていた。
俺は高校を卒業後、叔父と一緒に北陸に住んでいる曾祖父母の所に行った。曾祖父が病気になり叔父と高齢の曾祖母、祖母たちだけでは大変だろうということで俺も駆り出されたのだ。
あちらの大学で教鞭をとっていた叔父について行くことは嫌ではなかった。
なぜなら叔父は俺の憧れだったから。
でも、東京を離れるにあたり一つ心残りだったのは田中のことだった。