【短】だからもう、俺にちょうだいって。




「やっぱこのみちゃんと話してると楽しい。さっすが俺の彼女」


「っ…、」



ズルい……。

結多くんのこういうところに私はいつも流されて、納得させられて、そして落ちてしまう。



「あ、それからこれ、いちばん大事なのあった。ジャージ着たときの萌え袖だよ大問題は。あれなに、あんなの凶器すぎる、俺を悩殺でもさせてーのかな恐ろしいよ。
俺、このみちゃんのそれ見るたびに毎回と言っていいほどヤマトを蹴ってんの知ってる?」


「え、どうして…?」


「俺のこのみちゃんの可愛さ説明会を開きたくなるから。そうやって耐えるしか能がない男はここですぼくです」



なんだろう、その需要のなさすぎる説明会は。

と言ったら「ばかやろう大有りだわ」なんて返ってくるのかな…。


そうやって想像できてしまう嬉しさに、自然と笑顔がこぼれた。



「ふふっ。結多くん、私のこと大好きすぎるよ」


「…うん。そーだよ?」


「私も……」



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