あさまだき日向葵
「聡子、結構やきもちやきだねえ。来てないよ」
「……ねぇ、私もびっくり」
「わかる、わかる。仕方がないのに、もやっとしちゃうよね」
「……うん」
塔ヶ崎くんは格好いいし、友達多いし、元カノも多いから、大変なんだよ。気がそわそわして大変。……これは、言えないけど。
その点、私なんて、好きになるなんて、稀有……。
チラリ見る、横顔も。やっぱり格好いい。
「見すぎだっての」
「だって……」
「うん。聡子、その服すごい似合ってる。可愛い。俺っぽくて可愛い」
「……うん、塔ヶ崎くんも、髪、似合ってる。その青、大好き。……私も染めようかな」
……絶対似合わないけど。
「あ! 俺、今日髪の毛切ろうと思ってたのに……。すっかり忘れてた」
「お昼から切りに行く?」
「……遅くはならないけどさ、出来るだけ一緒にいたいだろ……」
……嬉しい。
その髪がもう1日見られる。でも、怒られるのかな?うちの担任はそんなに厳しくはないけれど。
「体育館行きたくね。サボるかな……」
確かに、ホールには生活指導の先生もいるから怒られるかも。
じっと見ていたら
「嘘だって、もうサボらないって」
……サボる。
「それ! いいね。私もサボりたい!」
塔ヶ崎くんの綺麗な見開かれ、すぐに緩んだ。
「はは! そっか。サボっちゃお。一緒に」
「うん」
楽しみ。私らしくなくて、楽しみ。
「……ねぇ、私もびっくり」
「わかる、わかる。仕方がないのに、もやっとしちゃうよね」
「……うん」
塔ヶ崎くんは格好いいし、友達多いし、元カノも多いから、大変なんだよ。気がそわそわして大変。……これは、言えないけど。
その点、私なんて、好きになるなんて、稀有……。
チラリ見る、横顔も。やっぱり格好いい。
「見すぎだっての」
「だって……」
「うん。聡子、その服すごい似合ってる。可愛い。俺っぽくて可愛い」
「……うん、塔ヶ崎くんも、髪、似合ってる。その青、大好き。……私も染めようかな」
……絶対似合わないけど。
「あ! 俺、今日髪の毛切ろうと思ってたのに……。すっかり忘れてた」
「お昼から切りに行く?」
「……遅くはならないけどさ、出来るだけ一緒にいたいだろ……」
……嬉しい。
その髪がもう1日見られる。でも、怒られるのかな?うちの担任はそんなに厳しくはないけれど。
「体育館行きたくね。サボるかな……」
確かに、ホールには生活指導の先生もいるから怒られるかも。
じっと見ていたら
「嘘だって、もうサボらないって」
……サボる。
「それ! いいね。私もサボりたい!」
塔ヶ崎くんの綺麗な見開かれ、すぐに緩んだ。
「はは! そっか。サボっちゃお。一緒に」
「うん」
楽しみ。私らしくなくて、楽しみ。