恋のGraduation
「全く…愚問だよ、そんなのは」

「シュン…」

「そりゃ、大変なことも多いけど、心底やりがいを感じてるよ。そもそも、自分で決めたことだし。おまけに、職場でも一緒に居られるんだから。それとも、マリリンは俺と四六時中一緒なのは嫌?」

おどけたように言ってくれて、安堵する。

「嫌なわけないでしょう?それこそ愚問だよ」

「それより、今年のホワイトデー、予定通りでいい?」

「うん!」

今年は「大昔のハネムーン風旅行」ということで、宮崎へ行くことになっている。

長い付き合いだが、そんな遠くまで行くのは初めてだ。

シュンは、私たちの恋の始まりが曖昧だったことや、既に恋仲だったとはいえ、バレンタインに、私のほうから告白したことを気にしているのか、イベント関係はやたら大事にしてくれる。
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