恋のGraduation
ある長い一日
私が告白したのは、ハタチ目前のバレンタインだから、あの時からカウントしても、7年の歳月が流れた。
二人とも、大学では文芸総合コースだったのに、福祉コースに変更した理由とは…。
私には、既婚子持ちの姉が一人居る。
7年前…丁度、私がシュンに告白した直後、まさに蜜月で幸せボケしていた春休みに、北関東で暮らす姉が、珍しく私に会うために上京してきた。
私の部屋に入るや否や、深刻な顔で、話があると告げる姉。
「どうしたの?そんな深刻な顔して。お義兄さんと何かあった?」
そう尋ねると、姉は、
「麻里には話したことなかったけど…テルね、もう3歳になるのに、未だに全く話さないの」
テルとは、甥のことである。
二人とも、大学では文芸総合コースだったのに、福祉コースに変更した理由とは…。
私には、既婚子持ちの姉が一人居る。
7年前…丁度、私がシュンに告白した直後、まさに蜜月で幸せボケしていた春休みに、北関東で暮らす姉が、珍しく私に会うために上京してきた。
私の部屋に入るや否や、深刻な顔で、話があると告げる姉。
「どうしたの?そんな深刻な顔して。お義兄さんと何かあった?」
そう尋ねると、姉は、
「麻里には話したことなかったけど…テルね、もう3歳になるのに、未だに全く話さないの」
テルとは、甥のことである。