狂った魔法からは逃げられない〜歪んだ愛の鎖〜
「おはようございます、ルーカスさん」

私が振り返ると、長めの金髪に碧眼の人形のように美しいルーカスさんがニコリと微笑んでいる。ルーカスの大きな手が私の頰をゆっくりと撫でた。

「おはよう、ミラ」

唇が優しく重なる。一度触れた唇は、まるで磁石のS極とN極のように、息を吸うために少し離れてはまた重なるを繰り返した。

キスを数十分はしていたと思う。互いに息が上がり、ルーカスさんが大きく息を吐きながらゆっくりと立ち上がる。

「朝ご飯を用意するよ。ミラは着替えてからリビングにおいで」

ルーカスさんはそう言うと、服のポケットから金色の鍵を取り出した。そして、私の足をガラス細工に触れるかのような手つきでゆっくりと待ち、足についている足枷を外してくれる。

「ありがとうございます」

私がペコリと頭を下げると、ルーカスさんは私の頭を優しく撫でた後、部屋を出て行く。分厚い扉が閉まるのを見届けた後、私は窓から朝の空気を思い切り吸い込み、クローゼットを開けた。
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