魔法のいらないシンデレラ 3
次の日のナーサリー。
小雪は朝からずっとご機嫌だった。
大きく窓を開けて換気をし、綺麗におもちゃを並べて机を拭く。
(あー、1週間ぶりにすみれちゃんに会える!)
本来なら小雪は今日、都内のコンサートホールの託児室に入る事になっていた。
それが昨日の昼過ぎ、会社から、すみれの予約が入ったから、シフトチェンジをお願い出来るかと連絡があり、2つ返事で引き受けたのだった。
鼻歌を歌いながら窓を閉めた時、チリンと入り口の鈴が鳴った。
(あ、来た!)
「おはようござ…いっ?!」
満面の笑みで振り返った小雪は、次の瞬間仰け反って固まる。
すみれと手を繋いで入って来たのは、瑠璃ではなく総支配人の一生だったからだ。
小雪は朝からずっとご機嫌だった。
大きく窓を開けて換気をし、綺麗におもちゃを並べて机を拭く。
(あー、1週間ぶりにすみれちゃんに会える!)
本来なら小雪は今日、都内のコンサートホールの託児室に入る事になっていた。
それが昨日の昼過ぎ、会社から、すみれの予約が入ったから、シフトチェンジをお願い出来るかと連絡があり、2つ返事で引き受けたのだった。
鼻歌を歌いながら窓を閉めた時、チリンと入り口の鈴が鳴った。
(あ、来た!)
「おはようござ…いっ?!」
満面の笑みで振り返った小雪は、次の瞬間仰け反って固まる。
すみれと手を繋いで入って来たのは、瑠璃ではなく総支配人の一生だったからだ。