魔法のいらないシンデレラ 3
「こんにちは。今、大丈夫かな?」
「あ、はい」
小雪が戸惑いながら頷くと、山下はすみれに声をかける。
「すみれちゃん、こんにちは」
「こんにちは」
「なんだかすっかりお姉さんっぽくなったね。そっか、蓮くんのお姉さんになったんだもんね。お兄ちゃんもさっき蓮くんに会ったんだ。蓮くん、可愛いね」
「うん!」
弟を褒められて嬉しそうに頷くすみれは、もう立派なお姉さんの顔だった。
山下はもう一度すみれに笑いかけてから、小雪に向き直った。
「悪いんだけどこれ、あとで瑠璃ちゃんがお迎えに来た時に渡してもらえるかな?」
そう言って、色紙と小さな花束を小雪に差し出す。
「さっき、瑠璃ちゃんが蓮くんを連れて企画広報課に顔出してくれてさ。みんなで写真を撮ったんだ」
見せてくれた色紙には、笑顔で写っている集合写真と、その周りに書き込まれたたくさんのメッセージ。
瑠璃ちゃん、おめでとう!など、カラフルに書かれていた。
「そうなんですね、分かりました。必ずお渡しします」
「ありがとう。あっ!俺、このまま持って来ちゃった」
小雪は、ちょっと待ってて下さいと言ってカウンターの裏に行くと、小さめの手提げ袋を持って来た。
「あ、はい」
小雪が戸惑いながら頷くと、山下はすみれに声をかける。
「すみれちゃん、こんにちは」
「こんにちは」
「なんだかすっかりお姉さんっぽくなったね。そっか、蓮くんのお姉さんになったんだもんね。お兄ちゃんもさっき蓮くんに会ったんだ。蓮くん、可愛いね」
「うん!」
弟を褒められて嬉しそうに頷くすみれは、もう立派なお姉さんの顔だった。
山下はもう一度すみれに笑いかけてから、小雪に向き直った。
「悪いんだけどこれ、あとで瑠璃ちゃんがお迎えに来た時に渡してもらえるかな?」
そう言って、色紙と小さな花束を小雪に差し出す。
「さっき、瑠璃ちゃんが蓮くんを連れて企画広報課に顔出してくれてさ。みんなで写真を撮ったんだ」
見せてくれた色紙には、笑顔で写っている集合写真と、その周りに書き込まれたたくさんのメッセージ。
瑠璃ちゃん、おめでとう!など、カラフルに書かれていた。
「そうなんですね、分かりました。必ずお渡しします」
「ありがとう。あっ!俺、このまま持って来ちゃった」
小雪は、ちょっと待ってて下さいと言ってカウンターの裏に行くと、小さめの手提げ袋を持って来た。