これは甘い毒
ホワイトデー前
今はバレンタインに貰ったお返しを作っている途中なのですわ

「ちょこれーとはどうやって作るのですの?」

ケータイでチョコの作り方を調べましたのによくわからないですわ

「奏音ちゃんどうしたの?」

「百合さん!」

百合さんは私がいま暮らしてる家のお母さんですわ

「実は律さんにちょこれーとをお返ししたくて、でもこれってどうやって作るのですの?」

「チョコレート作りは初めて?」

「えぇ…魔女の森ではそんな伝統もなかったですし料理なんてしたこともありませんの」

私は魔女の森に暮らしていたのですが、お母様に人間界で暮らすように言われてここに来ましたの

そして、お母様のお友達の加賀美百合香さんと私がいまお付き合いさせてもらっている律と一緒に暮らしていますの

「そっか〜じゃぁ市販に売ってるやつを溶かして方に入れるのなら奏音ちゃんでもできると思うよ」

私でも?

「それを作りたいですわ!」

「ちょうど律もあの人もいないし早くチョコレート買いに行きましょう!」

「はいですわ!」

着替えてお財布を持って…

「準備満タンですわ!」

早くゆりさんの元へ行かなければ行けませんわ

「百合さん?どこですの」

「奏音ちゃん〜ここよ」

声が聞こえた方へ振り返ると可愛いというよりクールな百合さんが

「カッコいいですわ…」

「ふふっありがとう。歩いて店まで行こ!まだ奏音ちゃん慣れてないと思うし」

「それはありがたいですわ!」

そうして私達は歩いて店に向かった

が…

「これはなんですの?」

なぜかいまたくさんの人に囲まれている

百合さんはちょうどお会計をしていてこの状態には気づていない様子

「君!」

「私のことですの?」

声をかけられましたが私に向けてですわよね?

「そうだよ!君モデルやらないか‼」

モデル

「それはどう「お前だけずるいぞ!モデルよりアイドルの方がいい!」」

なぜか言い争いをしている人たち

とりあえず百合さんの元へ動きましょう

「あの…どいてくださいまし」

まだ言い争ってる人たちにどいてほしいですといったのに聞いてくれない…

もう私はキレましたわ

「意味のない争いばかりしないでそこをどいてください!!」

思ったり大きい声が出てしまいましたわ

でも聞こえたようですぐに移動してくれた

「ありがとうですわ」
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