恋の仕方、忘れました

「大きい声出すなよ」



唇が少し離れると、彼は小さくそう零す。

するとその瞬間、主任の指先が敏感な部分に触れて、ビクリと身体が揺れた。



「……それ、ダメです」

「声抑えられそうにない?」

「無理です。警備員来ちゃう」

「感じすぎ」



主任の首に手を回して、胸元にぴたりと寄りかかる。
もうキスする余裕なんてない私は、ただ声を我慢することに集中するしかなかった。



「……主任、バレたらクビですね」

「ほんと生意気」

「……っ、……ダメ、だって」



拗ねるような声を出した彼は、少し固くなったそこを指先でさっきより念入りに攻め立てる。

嫌でも身体が反応して、その度に下腹部がきゅうっと疼くのが分かった。



「主任……やば、い」

「なに?」

「久しぶり、過ぎて……きもち、い」

「感じすぎ」

「…ふ……うぅっ、」



主任もこうしたいと思ってくれていたことが嬉しくて、つい本音が出てしまう。
ぎゅっと主任にしがみつくと、首元にキスされた。

耳元で喋られるだけでも擽ったくて身を捩ってしまうのに、触れられれば触れられるほど固くなったそこはどんどん敏感になる。


こんなとこでダメだって思うのに。
久しぶりの感覚に目の前がチカチカして、もう何も考えられなくなっていた。
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