カラフル
翌日、またたー子がやってきた。
昨日の朝倉の言葉がなんとなく気になって、変に意識してしまう。
「昨日楽しかったねぇ! 海も綺麗だったし!」
たー子は少し日に焼けた顔で、キラキラの笑顔を向けてきた。
ま、眩しい! やっぱり朝倉が言っていた通りなのだろうか。
「お、おぉ! た、楽しかったなぁ」
俺はわかりやすく動揺した。
「ということで……」
言いながら、たー子は持ってきていた袋から何かを取り出す。
「ジャジャーン!」
「次はなんだよ」
俺は呆れたような顔をして、本当は少し楽しみな気持ちを隠しながらそう言った。
たー子は桜色のカーテンを外すと、海色のカーテンに付け替えた。
「いいでしょ?」
「おぉ」
「あとはねぇ……」
言いながらソファーに移動したたー子は、グレーのクッションカバーを脱がせ、夏の眩しい太陽と向日葵をイメージしたという黄色のクッションカバーに着せかえると、満足げな表情を浮かべた。
「井上君、早く元気になってくれたまえ」
たー子は俺を茶化して帰っていった。
たー子はいい奴だ。
海色のカーテンと向日葵色のクッションを眺めながら、昨日海ではしゃいでいたたー子の向日葵のような笑顔を思い出して、フッと笑いが込み上げた。
たー子のお陰で、俺はもう元気だ。
昨日の朝倉の言葉がなんとなく気になって、変に意識してしまう。
「昨日楽しかったねぇ! 海も綺麗だったし!」
たー子は少し日に焼けた顔で、キラキラの笑顔を向けてきた。
ま、眩しい! やっぱり朝倉が言っていた通りなのだろうか。
「お、おぉ! た、楽しかったなぁ」
俺はわかりやすく動揺した。
「ということで……」
言いながら、たー子は持ってきていた袋から何かを取り出す。
「ジャジャーン!」
「次はなんだよ」
俺は呆れたような顔をして、本当は少し楽しみな気持ちを隠しながらそう言った。
たー子は桜色のカーテンを外すと、海色のカーテンに付け替えた。
「いいでしょ?」
「おぉ」
「あとはねぇ……」
言いながらソファーに移動したたー子は、グレーのクッションカバーを脱がせ、夏の眩しい太陽と向日葵をイメージしたという黄色のクッションカバーに着せかえると、満足げな表情を浮かべた。
「井上君、早く元気になってくれたまえ」
たー子は俺を茶化して帰っていった。
たー子はいい奴だ。
海色のカーテンと向日葵色のクッションを眺めながら、昨日海ではしゃいでいたたー子の向日葵のような笑顔を思い出して、フッと笑いが込み上げた。
たー子のお陰で、俺はもう元気だ。