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頭上、カラスが汚い声を上げ集団で飛び立った。
開いたスーツケースに小枝がパラバラと落ちてくる。
麻衣はそれを睨み付け口を尖らせながら、枝葉を外へ掻き出した。
凉平から借りた高級そうなスーツケース、凉平の持ち物。
汚す訳にはいかない。
しかし夕焼けが迫っている。
山の土は思ったより手強く、凉平の為とは言え数時間の苦戦を強いられた結果、今。
茶髪の頭だけ、はみだしてしまっている。
深さも足りない。
バットやハンマーを持って来なかった事を悔やむが。
涼平の命を脅かした制裁を下したいという思いから、閃いた。
まずは。
首にスコップを突き立てる。