サイコな機長の偏愛生活(加筆修正中)

ドレスとブーケのカタログは、先日郁さんから預かったものもあるんだけれど。
お義母様が指示を出したという事もあり、他にも沢山のブランドのカタログやネット上でのドレス一覧をチェックする事になった。

「どういうデザインが好き、とかある?」
「う〜ん、あまり可愛過ぎないのがいいですかね……。歳がもう若くないので、フリフリ的なものより、歳相応に合うのがいいかなと思うんですけど」
「大丈夫よっ!!彩葉ちゃん、可愛いもの♪」
「………」
「挙式用の他に色ドレスは六着くらい作るから、全パターン変えるってのも良いわね」
「えっ!?……今、ろっ、六着って言いませんでしたか?」
「えぇ、それが、何か?」
「………」

あ〜っ、そうだった。
お義母様はかなりぶっ飛んでる方なのをすっかり忘れていた。

優雅に紅茶を口にするお義母様に笑顔を振りまく。
六着も着替える披露宴って、一体どんな感じなのか、想像すら出来ない。
無意識に顔が引き攣ってくる。

ドレスのデザインを決めるだけでも、年が明けそうだ。

三十分程すると、お義母様が可愛がっているドレスデザイナーの野口由紀さん(三十七歳)がやって来た。
急な呼び出しにもかかわらず、嫌な顔一つせずに、次々とその場でデザインを描いてくれる。

Aライン、マーメイド、クラシカル……王道なデザインは勿論の事、純白ドレスにもかかわらずアシンメトリーだったり。

次々と質問攻めに遭い、それが形になってゆく。
多様なデザインだが、そのどれもが魅力的でうっとりと魅了されてしまった。

「せっかくだから、採寸しときましょう!」

かなり広めのゲストルームに通され、ありとあらゆる箇所の採寸が取られた。

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