サイコな機長の偏愛生活(加筆修正中)
郁さん不在のまま、一週間が経った。
未だに連絡は無い。
郁さんから連絡が来るまで、私からは出来ない。
催促しているみたいで、彼を余計に追い詰めてしまうから。
けれど、彼が何をしているのか、知りたかった。
だから、酒井さんにこっそり連絡を入れ、近況を教えて貰った。
『出張に出ている』らしい。
きっと私に会いたくなくて、無理やり仕事を入れているのだろう。
それを責める事は出来ないが、やっぱり辛い。
それほどまでに彼を傷つけてしまったのだから。
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「先輩、ちょっと時間ありますか?」
「……まだ、仲直りしてないのか?」
「………はい」
「ったく、五分だけだぞ」
「ありがとうございますっ」
「尾崎、悪いが、彩葉と相談室にいるから」
「はい、分かりました」
先輩の後を追うように相談室へと入る。
先輩は壁に背を預けて、腕組した。
「で?……俺に何が聞きたいんだ?」
「………郁さん、あれから帰って来てないんです」
「えっ……、マジ?」
「はい」
「連絡もなしで?」
「いえ、置手紙はありました。考える時間が欲しいと」
「あぁ……、なるほど」
机に寄り掛かるみたいにして、足下に視線を落としていると。
「彩葉はどうしたいんだよ」
「どうって……、謝罪して仲直りしたいですよ」
「じゃあ、簡単じゃん」
「簡単って?」
「お前ご自慢の、猪突猛進モードは故障中か?」
「………そんな機能ありましたね」
「男なんてさ、体裁ばかり気にして、好きな女にカッコよく見られたいしさ。価値観を共有して、常に優位に立ちたいって思考が働く生き物だ」
「………」