サイコな機長の偏愛生活(加筆修正中)
相変わらず、彼の程よくついた筋肉に目を奪われる。
髪と体を洗い合ってシャワーで洗い流すと、軽々と抱き上げられた。
特注の浴槽は二人で入るには十分すぎるほど広くて。
いつもはシャワー浴で済ませたりしてるから、普段はあまり使わないそれは、二人の距離を縮めるにはもってこいなのかもれしないけれど……。
「熱くないか?」
「……大丈夫ですっ」
熱めのお風呂が好きな彩葉のために、少し高めの湯温設定になっているようだ。
彼に後ろから抱き締められる状態で湯船に浸かり、背中に伝わる彼の体温と感触が何とも言えない。
ヘアクリップで纏め上げた髪から滴る雫が肩先に。
けれど、それよりも首筋に這う彼の唇の感触の方が何倍も艶めかしくて。
湯温のせいだと思いたいのに、きっと彼の熱に魘され始めてる。
所々に僅かな刺激を引き連れながら、縦横無尽に這い伝う。
二度と訪れないかもしれないとさえ覚悟した、こういう倖せな時間。
私が幾ら求めたところで、彼がそれに応えなければ成立しないものだから。
腰骨を掴まれ、少し持ち上げられた。
もう出るのかな?と思った、次の瞬間。
「ッ?!!!……かっ……おるっ……さっ…ンッ……」
ちょっっっとぉ~~っ。
湯船の中でって……、初めてなんですけど……っっっ。
容赦なく伝わる彼の熱量。
逃げることも拒否することも許されず。
彼の情愛を享受する以外に術はないらしい。
背中に伝わる彼の鼓動が心地いい。
特に何かをするとかではないらしい。
だけど、確実に彼の熱量は存在していて。
どうしていいのか、全く分からない。
経験値不足で対処の仕方が分からない私は、ほんの少し顔を彼へと向けた。
それが合図になったのか。
彼の柔らかい唇が重なった。