極上タラシオトコの本気を引き出す方法



マンションの下に降りると、車から降りて待つ広瀬先生の姿が目に入った。



何をしてても絵になるんだなぁなんて、ぼんやり思いながら「お待たせしました」と駆け寄った。



「いや、ほんとにごめん。
膵術後の患者さんが仮性動脈瘤を形成して、それが破裂して緊急IVRになったんだ。

連絡も出来なくてごめんな。
めっちゃ待ったよな。こんな時間になったのに会ってくれてありがとう」




そう言ってこんな私にしっかり頭を下げてくれる広瀬先生を見て、やっぱり全く大事にされてない訳じゃないんじゃないかなと淡い期待を持ってしまう。





「全然大丈夫です!
先生こそ長い時間緊急対応疲れたんじゃないですか?

今日じゃなくてもよかったのに会いに来てくれてありがとうございます」






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