極上タラシオトコの本気を引き出す方法



「先生の誕生日って、8月12日ですか?」



上がってきていた熱を一気に下げるような突拍子もない私の質問に広瀬先生はピタッと手を止めた



「今その質問?

なんか莉子に止められた気がしてショックなんだけど、俺の誕生日?

8月12日であってるよ」



少し拗ねたようにそう答える広瀬先生はちょっと可愛い。



「やっぱりそうですよね!
車のナンバーが『・812』だったからそうなのかな〜って」



私がそう言うと、「さすが、よく見てるな」と先生は嬉しそうに笑った。



「もうちょっとですね!
ケーキとか食べるんですか?」


そう聞きながら、誰と過ごすんだろう。
さすがに誕生日くらいは婚約者と過ごすのかなぁ。なんて思ってまた切なくなってしまう。



でも割り切った関係の私にはそれを表に出しちゃいけない。
広瀬先生にとって、いい女で居なくちゃ、私の替えはいくらでもいる。




そう思って、明るく首を傾げると、広瀬先生は私の方を向いて少し色っぽく笑った




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