極上タラシオトコの本気を引き出す方法



いつの間にか俺にとって莉子は大きな存在になって、他の女性と会っても莉子のことばっか考えてたから、莉子以外の女性と会うのもやめた。



でももう、そんなことばっかり言ってられなくなってきた。


俺が異動して物理的な距離が出来たら、お互いに存在が薄くなって、どんどん忘れていくだろうし。


もう気にするのはやめよう。



そう思って席に戻ると、またブーッと通知音が何度かなった。




『井口 恭平 : 場所伝えるの忘れてたわ』


その言葉と共に送られてきたのは、お店の位置情報と西村先生の肩に頭を預けて、すやすやと眠る莉子の写真だった。



可愛い寝顔の莉子の肩にはしっかり西村先生の手が回っている。



触って欲しくない。この可愛い寝顔を見て欲しくない。


その感情が大きくなったけど、今の俺にはなにも出来ない。




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