極上タラシオトコの本気を引き出す方法
笑顔で話す彰人さんを見ながら、私はどんどん意識が遠くなっていくのを感じた。
大切な人……?
だけど、このネクタイは間違えなく、私があの旅行でプレゼントしたものだ。
それに婚前旅行って、まだ結婚してなかったんだ…。
だけど大事な人って、もしかして記憶違い…?
いや、でも広瀬先生に限ってそんな訳ない。
私がぼーっとひとりの世界に入り込んでいると、彰人さんが心配そうに「莉子?」と声をかけてきた。
「あ!ごめん!ぼーっとしてた
…お風呂先に入ってきてもいい?」
私ったら、彰人さんの前で何を考えてたんだろう。
こんな最低な私にも、
「うん!仕事疲れただろ?
ゆっくり入っておいで。その間に洗い物しとく」
なんて優しく彰人さんは言ってくれる。