極上タラシオトコの本気を引き出す方法
「2週間後の土曜?
奇遇だな、俺も莉子と、遠藤さんと旅行なんだ。
そこでプロポーズしようと思ってるんだけど、実感が湧かなくてさ。
ほんとに俺プロポーズできんのかなって」
そんなふうに言って余裕そうに笑う早川先生を見て、俺は時が止まったような気がした。
自分が結婚する時点で莉子と同じ未来を描くことは本当に出来なくなると分かっていたはずなのに、
莉子が他の人と歩む未来を想像したくなかった。
どんどん俺が知らない莉子が増えて、俺の知らないところで子供が出来たり、仕事が変わったりするんだろうか。
俺以外の人に可愛い笑顔とか、優しい気遣いを向けて、どんどん年老いて可愛いおばあちゃんになっていくんだろうか。