極上タラシオトコの本気を引き出す方法
考えただけで気が狂いそうな未来がもうすぐそこまで迫っていることを、
今になってやっと実感した。
「そうなんですか。
上手くいくといいですね」
なんて心にも全く思っていない言葉を言いながら、いつもの作り笑いをする。
もちろんいつも通り出来ている自信なんてなかったけれど、ここでなにかアクションを起こしたところで、もうどうにも出来ないのが目に見えてわかっているからだ。
俺はずっと賢く生きてきた。
ダサいことはしたくないし、親父の言う通りにしていれば、俺の人生は幸ある方向に進むとわかっていたから。
幼稚園からお受験したときも、医者になるために大学を選んだ時も、肝胆膵外科を選んだ時も。
ずっとそれこそが正しい道だと思ったから。
それに結果、間違えなんてなかった。
親父の薦める道はどれも俺にとっては困難こそあっても、幸せで、正しい道だった。