君が生まれ変わっても
こういう物に果たしてどれほどの効力があるのか僕には分からないが、少しでも美咲ちゃんのテストの結果が良くなれば………と、僕は近所の神社に『学業成就』の御守りを買いに出掛けた。
御守りを買うなんて、ずいぶん久しぶりの事だ。
そういえばまだ詩織が生きていた頃、大学受験する詩織の為に御守りを買って大失敗してしまった事を思い出した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「遥人〜!御守り買ってくれたのは嬉しいんだけど、さすがにこの御守りは無いよ〜っ!」
「いや、だってその御守りが一番デザインが可愛いかったんだよ!しかも、限定の青色で、最後の一個しか無かったんだぜ!」
「あのね………御守りをデザインとかで選んでるのって、遥人ぐらいなもんだよ?御守りはデザインよりも御利益でしょう!」
「でも、可愛いにこした事はないだろ?」
「そりゃ、合格祈願の御守りだったらね。遥人の買って来た御守り、何の御守りか知ってる?」
「えっ?それ、合格祈願の御守りじゃないの?」
詩織に言われて、僕は初めてその御守りが合格祈願のもので無い事を知ったんだ。
【安産祈願】
「ゴメン、詩織………俺、ちょっと交換してもらってくるよ」
僕が謝ると、詩織は少し呆れたようにこう返したんだ。
「ま…まぁ、これはこれで将来必要になるかもしれないからいいんだけどさ………」
そう言って、詩織はその御守りを返さずにずっと持っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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御守りを買うなんて、ずいぶん久しぶりの事だ。
そういえばまだ詩織が生きていた頃、大学受験する詩織の為に御守りを買って大失敗してしまった事を思い出した。
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「遥人〜!御守り買ってくれたのは嬉しいんだけど、さすがにこの御守りは無いよ〜っ!」
「いや、だってその御守りが一番デザインが可愛いかったんだよ!しかも、限定の青色で、最後の一個しか無かったんだぜ!」
「あのね………御守りをデザインとかで選んでるのって、遥人ぐらいなもんだよ?御守りはデザインよりも御利益でしょう!」
「でも、可愛いにこした事はないだろ?」
「そりゃ、合格祈願の御守りだったらね。遥人の買って来た御守り、何の御守りか知ってる?」
「えっ?それ、合格祈願の御守りじゃないの?」
詩織に言われて、僕は初めてその御守りが合格祈願のもので無い事を知ったんだ。
【安産祈願】
「ゴメン、詩織………俺、ちょっと交換してもらってくるよ」
僕が謝ると、詩織は少し呆れたようにこう返したんだ。
「ま…まぁ、これはこれで将来必要になるかもしれないからいいんだけどさ………」
そう言って、詩織はその御守りを返さずにずっと持っていた。
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