鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
「ははは。ありがとう。実状に合わない過分な評価、痛み入る。それだけじゃないなら、何なんだ?」
キースが面白そうに続きを促したので、オデットは顔を赤くして答えた。
「ただそこに居るだけで、好きなんです。理由なんて、私にもわからないです。キースが沢山の魅力的なものを持つ男性だとは、理解しています。けど、王族だからとか竜騎士だから、お金や権力を持っているから。それだけではなくて、ただ好きなんです。だから、この先もそんな貴方と共にあれるなら守られているだけでは嫌なんです」
その後、キースはじっとオデットを見つめ何も言わなかった。しんとした何とも言えない沈黙が朝の食卓に流れて、思わず椅子から立ち上がって逃げ出したくなった。
(なっ……何か、言って欲しい。確かに、とても恥ずかしいことを言ったけど……でも、全部本当のことだし……おかしな事言ってないよね……?)
やらかしたかもしれないと両手で頭を抱えそうになったオデットに、キースはようやく口を開いた。
キースが面白そうに続きを促したので、オデットは顔を赤くして答えた。
「ただそこに居るだけで、好きなんです。理由なんて、私にもわからないです。キースが沢山の魅力的なものを持つ男性だとは、理解しています。けど、王族だからとか竜騎士だから、お金や権力を持っているから。それだけではなくて、ただ好きなんです。だから、この先もそんな貴方と共にあれるなら守られているだけでは嫌なんです」
その後、キースはじっとオデットを見つめ何も言わなかった。しんとした何とも言えない沈黙が朝の食卓に流れて、思わず椅子から立ち上がって逃げ出したくなった。
(なっ……何か、言って欲しい。確かに、とても恥ずかしいことを言ったけど……でも、全部本当のことだし……おかしな事言ってないよね……?)
やらかしたかもしれないと両手で頭を抱えそうになったオデットに、キースはようやく口を開いた。