鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない
 彼は性急な動きで隘路を慣らし始め、彼との行為にそろそろ慣れつつあった泥濘に、あっという間に指を何本かに埋めた。

「あっ……あんっ……気持ち良いっ……きーすっ……」

「悪い。いつもよりもしかしたら、きついかもしれないが。俺ももう限界」

 キースは抱きしめていたオデットの身体を持ち上げて、彼女に縁に手を掛けさせた。ゆっくりと柔らかな尻を撫でるようにして、中心部にある蜜口に丸い切っ先を合わせた。

 ずくんっ……と一気に奥まで貫かれ、細い腰を持ったキースはすぐに荒っぽい抽挿を開始した。湯に塗れたっぷりと愛液の零れる場所からは、ずちゅずちゅと大きな水音が鳴った。

「んっ……ああっ……」

 軽い絶頂が続いている状態に、オデットは腰が砕けそうになる。逞しい彼の大きな手は、腰をがっちりと押さえていて逃れようとしても、決して逃がしてはくれなかった。

「あー……やばい。もう出る。場所を、変えると漲るんだな。一気に動くから、どこか痛かったら言ってくれ」

 最中にも関わらずに欲に負けていないキースがそう言えば、一気に動きは加速して奥の奥で熱は広がった。

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