鎖に繋がれた月姫は自分だけに跪く竜騎士団長に焦がれてやまない

11 月明かり

 竜に乗りやって来た竜騎士たちは、それほど時間を掛ける事なく、あっという間に飛行船の中を完全に制圧した。

(すごい……)

 瞬く間に、手練れであるはずの護衛たちは倒されて縛られて行く。オデットは驚きの表情のままで部下たちに的確な指示を与えるキースの傍で、ただそれを見守っているだけだった。

 操舵を出来る優秀な竜騎士が乗っていて、飛行船をヴェリエフェンディの王都にある広場へと降ろし、「冤罪だ」と騒ぎ立てるあの人や彼に雇われた傭兵たちを連れて行った。

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