だって、君は俺の妻だから~クールな御曹司は雇われ妻を生涯愛し抜く~
久々の実家は、やはり人が使っていないため空気がこもっていた。もう少し小まめに喚起や掃除に来るべきだったかな。反省しつつ、ひとまず窓やドアや開けて風通しをよくする。
仕事を早めに切り上げ、用事を済ませた私は実家に足を運んでいた。ほんの数ヶ月前なのに、この家を出たのがずいぶん昔に感じる。私の帰る家はすっかり久弥さんのマンションになっていたらしい。
マンションにある自分の荷物をまとめるのは、意外にも時間がかからずすぐにできた。もともと物持ちではないし、結婚してから買った食器や日用品は迷ったが、置いていくことにした。そうなると思った以上に私の物は少ない。
一緒に住んでいたとはいえ、私が久弥さんからの生活から消えるなんて造作もないんだな。期間限定の契約結婚だから、それでいいはずだ。
これまで彼のもとをこうして何人の女性が過ぎ去っていったんだろうか。鎌田さんの顔が浮かび、私は頭を振る。
ひたすら実家の掃除に没頭していると、玄関のチャイムが鳴り、私の心臓は跳ね上がった。まさか、と思いドアを開けると、目の前に立っていた人物に目を見開く。
「瑠衣?」
それは相手も同じだった。
「町原くん」
なぜ彼がここに……私の実家を尋ねてくるのか、状況がまったく理解できない。
仕事を早めに切り上げ、用事を済ませた私は実家に足を運んでいた。ほんの数ヶ月前なのに、この家を出たのがずいぶん昔に感じる。私の帰る家はすっかり久弥さんのマンションになっていたらしい。
マンションにある自分の荷物をまとめるのは、意外にも時間がかからずすぐにできた。もともと物持ちではないし、結婚してから買った食器や日用品は迷ったが、置いていくことにした。そうなると思った以上に私の物は少ない。
一緒に住んでいたとはいえ、私が久弥さんからの生活から消えるなんて造作もないんだな。期間限定の契約結婚だから、それでいいはずだ。
これまで彼のもとをこうして何人の女性が過ぎ去っていったんだろうか。鎌田さんの顔が浮かび、私は頭を振る。
ひたすら実家の掃除に没頭していると、玄関のチャイムが鳴り、私の心臓は跳ね上がった。まさか、と思いドアを開けると、目の前に立っていた人物に目を見開く。
「瑠衣?」
それは相手も同じだった。
「町原くん」
なぜ彼がここに……私の実家を尋ねてくるのか、状況がまったく理解できない。