まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
023 代償
理人さんは私が手当てを終えてその頬に春くんが作ってくれた氷嚢を押し付けても、無表情を崩さないままだった。そんな彼に掛ける言葉が見つからなくて……痛くないのかな。絶対痛いよね。明日は腫れるかな、なんて、私は胸の中で一人で自問自答をしてしまう。
「……あの、何があったか聞いても良いですか?」
しんとした沈黙の後、そう聞けば理人さんは私に首を傾げながら言った。
「今日は一緒に寝ても良いですか?」
また、質問を質問で返された。
なんだが悔しくなって、私は唇を尖らせて言った。
「さっきの質問に答えてくれたら、良いですよ」
理人さんはやっとくすっと、小さく笑ってくれた。ほっとして、私は息を吐き出す。
「……あの、何があったか聞いても良いですか?」
しんとした沈黙の後、そう聞けば理人さんは私に首を傾げながら言った。
「今日は一緒に寝ても良いですか?」
また、質問を質問で返された。
なんだが悔しくなって、私は唇を尖らせて言った。
「さっきの質問に答えてくれたら、良いですよ」
理人さんはやっとくすっと、小さく笑ってくれた。ほっとして、私は息を吐き出す。