まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~

028 夜の果て

「……あれ? もしかして、起きた?」

「おい、春。無理矢理起こそうとしたら、駄目だろ」

「……待て、目が……開いてる」

 さっきも夢の中で会ったはずなのに、今もこうして会えてすごく嬉しい。三人とも枕元に居て、私の顔を心配そうに見つめている。

「おはよ……うございます?」

 私の間の抜けた挨拶に、三人は皆んな同じタイミングで溜め息をついた。すごくすごく、深い溜め息。

「良かったー。新婚早々奥さんが目覚めないとか、本当悪夢だよ」

「……春くん?」

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