まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~

060 茶色のおおかみさん

「んー、美味しそうだし、めちゃくちゃ舐めたいけど……とりあえず、今日はもう挿れるね。俺も限界」

 私の足を両手で持ちながら、春くんは挿入を始めた。丸い亀頭の部分がつるつると滑ってなかなか入らないのが、どうしてもこっちには焦らされているように感じてしまった。

「あ、ああっ、も、春くん」

「うーん……なんか挿れるだけでも、結構難しいんだね。俺は初めてだから、勝手がわかんないや」

 のんびりと言った春くんに、快感を拾うのでいっぱいいっぱいになっている私は思わず言ってしまった。

「は、早く、して」

「……んー、透子のおねだりに、もっと固くなってきた。もっともっと言うと、早く入っちゃうかも~?」

「春くん、あ、ああっ。やあ、もう。変になりそう。早くしてってば」

 頭を振りながら涙目になる私を大きな目を細めながら、春くんはとても満足そうに見た。今にも獲物を喰らおうとする、捕食者の目だ。

「一気に……挿れるね」

 ぐちゅっと大きな水音がして、私の中へと入り込んで来る。一度緩い絶頂を味わうと、春くんは攻め立てるように、大きなストロークで抜いたり挿したりが始まった。

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