まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
012 序列
そうして必要なことを済ませてから、私は三人の待っている居間へと入った。
「透子!」
来るなり名前を呼んだ春くんの屈託のない笑顔に、私も笑顔を返す。
「あの……色々準備してくれて、ありがとう。すごく助かった」
本当に各種何の不足もなく用意されていて、私としてはもう感謝するしかない。
「俺たちのお嫁さんのためにしたことなんだから。お礼なんて、言わなくても良いよ。何か不足とかはなかった?」
私は春くんの問いかけにうんと頷いて、彼に導かれるまま、その場での定位置になりそうな大きな赤いクッションに腰掛けた。
視線を向けると理人さんはにこっと微笑んでくれ、雄吾さんは暖かそうなふわふわの膝掛けを黙ったまま私に差し出してくれた。
「結局……しなかったんだね?」
春くんは少し遠慮がちに、聞いた。彼らには匂いでわかってしまう。こちらの世界では当たり前で仕方ないことだとはわかっていても、どうしてもそれについては恥ずかしさがあった。
「……うん。その……する前に、わかったから」
「透子!」
来るなり名前を呼んだ春くんの屈託のない笑顔に、私も笑顔を返す。
「あの……色々準備してくれて、ありがとう。すごく助かった」
本当に各種何の不足もなく用意されていて、私としてはもう感謝するしかない。
「俺たちのお嫁さんのためにしたことなんだから。お礼なんて、言わなくても良いよ。何か不足とかはなかった?」
私は春くんの問いかけにうんと頷いて、彼に導かれるまま、その場での定位置になりそうな大きな赤いクッションに腰掛けた。
視線を向けると理人さんはにこっと微笑んでくれ、雄吾さんは暖かそうなふわふわの膝掛けを黙ったまま私に差し出してくれた。
「結局……しなかったんだね?」
春くんは少し遠慮がちに、聞いた。彼らには匂いでわかってしまう。こちらの世界では当たり前で仕方ないことだとはわかっていても、どうしてもそれについては恥ずかしさがあった。
「……うん。その……する前に、わかったから」