まんまるお月様とおおかみさんの遠吠え①~人狼夫たちとのドタバタ溺愛結婚生活♥~
017 練習そのいち
「……びっくり……しました」
私は震えた唇を離しつつ、理人さんをほんの近い距離で見ながら言った。
「僕から、キスをしたことですか? それとも、好きだと言ったこと?」
「えっと、両方とも、です」
すごく、びっくりした。確かに私たちは必要に迫られて結婚したものの、彼がそういう風に思っていてくれたなんて、思ってもみなかった。理人さんはふっと優しく笑うと動きを止めている私をそっと優しく抱きしめた。柔らかく、壊れものでも扱うように。
「僕がこんなに可愛い妻を持てるなんて、思ってもいませんでした。本当に今も夢みたいで。すごく、嬉しいです」
「……大袈裟、です」
私は震えた唇を離しつつ、理人さんをほんの近い距離で見ながら言った。
「僕から、キスをしたことですか? それとも、好きだと言ったこと?」
「えっと、両方とも、です」
すごく、びっくりした。確かに私たちは必要に迫られて結婚したものの、彼がそういう風に思っていてくれたなんて、思ってもみなかった。理人さんはふっと優しく笑うと動きを止めている私をそっと優しく抱きしめた。柔らかく、壊れものでも扱うように。
「僕がこんなに可愛い妻を持てるなんて、思ってもいませんでした。本当に今も夢みたいで。すごく、嬉しいです」
「……大袈裟、です」