眼球を舐めたい
思うように身動きが取れない拘束された状況のせいか、自らであっても光を遮断していることによる暗闇のせいか、やけに耳に響く粘着質な音が、強制的にいやらしい気分にさせているかのようで。這う舌をどうにかしようと試みるが、何の意味もなく、高槻のそれは執拗に俺の耳を舐め続けた。肩が上がる。息が漏れる。
閉じた目を開けてしまったら最後、こんな風に、こんな淫らに、眼球も舐められてしまうのだろうか。想像したら、想像するだけで、目が酷く痛くなるような感覚がした。
淫靡な雰囲気にさせられながらも、呑まれないよう理性の糸を手繰り寄せ、必死に掴まる。そうして自分を強く保ち、俺は下手な脅迫を繰り返した。目は強く閉じたままだった。
「じょ、冗談じゃないからな……。言う。ぜ、絶対言う……。高槻は……、が、眼球を、舐めたがる、へ、変態だって、言う……。絶対……。広めてやるからな……」
脅迫する俺を挑発するように、高槻は耳の穴に舌を差し込んで犯し、それから、唾液を塗りつけられ神経が過敏になっているそこへ息を吹きかけた。喉が震える。腰が揺れる。
眼球を舐めたいがためだけにここまでするなんて、高槻は何を考えているのだろう。下手であっても脅しているのに、そうまでして眼球を舐めたいのなら、もう暴露するしかない。暴露してやる。今すぐって言ったのに、解放してくれるような気配すらないのだ。もう暴露するしか手立てはない。暴露してやる。
「こ、校内放送で、アナウンスしてやる……」
「俺も、羽柴は、男に耳を犯されて、下を元気に聳り立たせる変態だって広める」
閉じた目を開けてしまったら最後、こんな風に、こんな淫らに、眼球も舐められてしまうのだろうか。想像したら、想像するだけで、目が酷く痛くなるような感覚がした。
淫靡な雰囲気にさせられながらも、呑まれないよう理性の糸を手繰り寄せ、必死に掴まる。そうして自分を強く保ち、俺は下手な脅迫を繰り返した。目は強く閉じたままだった。
「じょ、冗談じゃないからな……。言う。ぜ、絶対言う……。高槻は……、が、眼球を、舐めたがる、へ、変態だって、言う……。絶対……。広めてやるからな……」
脅迫する俺を挑発するように、高槻は耳の穴に舌を差し込んで犯し、それから、唾液を塗りつけられ神経が過敏になっているそこへ息を吹きかけた。喉が震える。腰が揺れる。
眼球を舐めたいがためだけにここまでするなんて、高槻は何を考えているのだろう。下手であっても脅しているのに、そうまでして眼球を舐めたいのなら、もう暴露するしかない。暴露してやる。今すぐって言ったのに、解放してくれるような気配すらないのだ。もう暴露するしか手立てはない。暴露してやる。
「こ、校内放送で、アナウンスしてやる……」
「俺も、羽柴は、男に耳を犯されて、下を元気に聳り立たせる変態だって広める」