春、忍ぶれど。

06

「ひゃっ……っ……」

 ゆっくりと高められていく快感がついに絶頂を連れてきて頭が真っ白になった。それでもまだラルフは力をいれて暴れそうになっているシャロンの両足を広げ、舌を動かすのをやめない。到達してしまったその頂きから降ろされることなく、長い指がゆっくりと入り込み様子を伺うように動きはじめた。狭い膣内を探りシャロンの体がびくりと大きな反応を見せたところを重点的に擦りはじめた。

 もう何も考えられなくなって、堪えきれない甘い声が途切れることなく部屋の中に響く。いつの間にか増えている指が激しく抽送していやらしい水音をたてた。ぐちゅぐちゅとしたその音を聞きながら、お腹の中が甘く疼いて何か物足りない気持ちになってくる。その疼きはだんだんと高まり、そして我慢出来ないほどの欲求を感じた。

「ら、ラルフっ……待って……っ」

「……どうしたの?」

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