最強総長の愛するボディガード


彰人が私のことを好き?
その気持ちは嬉しいよ、



「でも……」
「分かってる、分かってるよ嫌なほど。お前は蒼凰が好きなんだもんな」
「っ……ごめんね……」
「謝ることないだろ。ただ俺が、気持ち伝えとかないと後悔すると思ったから言っただけだ。だから返事はいらねぇ」



そんなこと言うけど、きっとたくさんの勇気が必要だったはず。
なのにそう言ってくれる彰人は優しすぎて、胸が痛くなる。
だからせめてもの気持ちで、私は彰人に言った。



「彰人、告白してくれてありがとう……っ」



と。
彰人はそれに対して「ん」と返すだけで、その話はとてもあっさり終わったけれど。
それ以降蒼凰さんと一緒にいると、彰人に気を使ってその場を離れたり、彰人に話しかけにくくなってしまった。
なるべく早くこの状況を変えたいから、返事はいらないと言われたけど、私は彰人との関係をハッキリさせるべきなんだと思う。
でもこれ以上彰人を傷つけるのが怖くて、中々踏み出せないでいる。



二つ目は、三ヶ月前にビルで戦ったあの人たちの正体が、Bt(びーと)という暴走族であることがわかったからだ。
そのBtと昏は敵対関係で、豹羅(ひょうら)という暴走族とは協力関係にあるらしい。
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