最強総長の愛するボディガード


「心羽ちゃんが邪魔だから処分しようと思ったのに、助かっちゃってるんだもん。だから期間を空けて油断させたところで、誘拐することにしたのっ。私、このために姫にまでなったんだよ?」
「姫、って……」



だから豹羅の人達は心さんの言うことに従ってるんだ……



納得はしたけど、心さんのしていることは許されることじゃない。
だから心さんの説得を試みようと、名前を呼んだその時。



「心さ……」
「じゃあみんなっ、絶対に心羽ちゃんのこと捕まえてね?」



そう心さんが言って、それを合図に豹羅の人達は雄叫びをあげ始めた。
そして、私めがけて襲いかかってきたのだ。



「オラァッ!」
「相手は女一人だぞ!やっちまえ!」
「っ……」



今までに無い大人数相手で、私は少し怖気付いてしまう。
けれどやる前から諦めてはいけないと、私は敵を倒し始めた。
相手が大人数で身動きが取れにくいことを利用したり、体が小さいことを利用したり。
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