最強総長の愛するボディガード
私はステージにいる心さんを見る。
すると心さんはドキッ、と虚をつかれたような顔をして、
「こんなに強いとか、聞いてないんだけど……」
と呟く。
「心さん、もうあなたの駒はいません。大人しく……」
とその時。
私はなんだか外が騒がしいことに気がつき、背後の出入り口に視線を向ける。
すると、一人の男が駆け込んできて。
「お、おい天ヶ瀬の女!相手が昏なんて聞いてねぇぞ!大金積まれたから乗ったけどよ、俺らは降り……グハッ」
そして男はその場に横たわる。
その向こうにいる人物は、
「ったく、バイクですばしっこく逃げやがってこの男〜」
と文句を垂れる。