最強総長の愛するボディガード
あれ……?
「み……心羽ちゃんっ!!!」
蒼凰さんの声で、私はやっと理解する。
私はどうやら、目を覚ました瑠奈に拳銃で撃たれたらしい。
昏のみんなが慌てて駆け寄ってきて、私の様子を伺う人と瑠奈を取り押さえる人とに分かれる。
「っ……離しなさいよ!」
「っこの、暴れんな!」
そう瑠奈が抵抗する手前では、蒼凰さんと彰人、結斗さんが顔を青くして私の心配をしてくれる。
「心羽ちゃん、心羽ちゃんっ」
「おいどこ撃たれた!?」
「救急車を……っ」
「あ、あの……」
三人を落ち着かせるために声をかけるけど、その声は全く届いていないようで。
それは私のことを心から心配してくれている証拠。
でも……
「あのっ」
「おい早くしろ!」
「止血を……っ」