最強総長の愛するボディガード
だから、例えボディガード相手であっても、警戒する人は珍しくない。
でも蒼凰さんは……それとは少し、違う距離があるような……



そんな違和感を感じながらも、深くは干渉しないのが暗黙の了解だと私は何も聞かないでおいた。
そこから会話は無く、部屋へ案内してもらうまでの時間が長く感じられた。



「ここが今日から使ってもらう部屋だよ。じゃ、今日は何も無いと思うし、自由にしてて。お昼になったら橋渡が呼びに来ると思うから」



蒼凰さんが落ち着いた声で、簡潔に説明をしてくれる。



「はい、ありがとうございますっ」
「え……」




どうしたんだろう……



「どうかなさいましたか?」



そう尋ねると、蒼凰さんはハッとしたような顔をして。



「あ、ああいや、なんでもないよ。じゃあ」



……?
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