最強総長の愛するボディガード

謎は深まるばかり……まぁいっか！



蒼凰さんの気配が無くなるまで、私は頭を下げ続けた。



早速部屋のへ入った私は、空いた口が塞がらなくなる。
歩き回ったり、ベッドに寝転ぶことを躊躇ってしまうほど手入れが行き届いているモダンな部屋。
ダウンライトの温かみのある光に、白を基調としている広々としたキッチンカウンター。
ふわふわの白いカーペットの上にはガラスのダイニングテーブル。
グレーのソファは本革張りで高級感が溢れているし、テレビも八十インチくらいありそう……
だからあまりリラックス出来なかったけど、持ってきた荷物の確認や整頓などをしていたら、あっという間に二時間弱が過ぎていた。
すると、ドアがノックされ、お昼前だから橋渡さんかと思い出てみると、そこには蒼凰さんの姿があった。



｢蒼凰さん？｣



驚く私に蒼凰さんは微笑む。



｢ごめんね、橋渡じゃなくてがっかりした？｣
｢いえそんなっ｣
｢なら良かった。それでお昼のことなんだけど、本来の予定では一階にある一番広い部屋で父さんも一緒に食べる予定だったんだ。でも今日暴走族の方でバーベキューをするから、幹部に紹介するのに丁度良いんだよね。てことで、族の奴らのとこでお昼にしない？｣



暴走族の皆さんとお昼……！
すっごく気になる！