最強総長の愛するボディガード
そういえばここ一年は瑠奈もミスを隠せていないはずだし、保護観察処分のこともあったから、言ったら信じてもらえるかな?
でも、でも……っ
今までお父様に向けられてきた冷たい視線が、すぐそこにある。
そう思うと頭がパニックになってしまって、私は何も言えなくなる。
そんな私を見たお父様は、はぁ、とため息をついて。
「なんだ、人が変わったとでも言うつもりか?」
と私を冷たく突き放した。
ああ、そっか……
私がどれだけ努力しても、お父様が私のことを褒めてくれることは無いんだ……
それを理解し、私が書斎から逃げ出そうとしていたその時。
「そうですよ」
と蒼凰さんの声が真っ直ぐ耳へと届いてきた。
蒼凰さん……?