最強総長の愛するボディガード


突然のことが続きすぎて、私はパニックを起こしそうになる。



うちって、蓮見家のことだよね?
私が、蒼凰さんの近くに、ずっといていいの……っ?



実は、ずっと心残りだったのだ。
任務を完了してもう蒼凰さんのボディガードじゃなくなったら、蒼凰さんに会うのが難しくなってしまうと。
だから私にこの提案を断る選択肢なんてないのだ。



「心羽ちゃんは涼宮に残りたい?」
「っ……いえ、蒼凰さんといたいです。なので、よろしくお願いしますっ!」
「心羽ちゃんっ……ありがとう」



私は今この瞬間を噛み締める。



私、蒼凰さんと出会えて本当によかった……っ



……と、十分浸ったところで。



「はい蒼凰さん、手当しに行きますよっ」
「おっと心羽ちゃん、切り替えが早いね……こういう時ってもっと甘い空気が流れてるものじゃないの?」
「一大事ですから!」

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