最強総長の愛するボディガード

そうお礼を言うと。



「それなら俺が……」



と蒼凰さん。
でも羽鳥さんは、心做しか怒っているようにキッパリ「ダメ」と告げた。
納得がいっていないように見える蒼凰さんに、羽鳥さんは近寄って行って。



「また遊びとかだったら、許さないよ?」
「嫌だなぁ、そんなことしないよ〜」
「……今のセリフがどれだけ信用ならないか、自覚してる?」
「……」



意味深なやり取りだなと思っていると、二人の間には火花が飛び始める。
どう見ても今の二人はお互いをよく思っていない。



遊びって聞こえた気がするけど、優しく自己紹介をしてくれた羽鳥さんがあんなに怒るなんて……どうしたんだろう?



理由がわからず困っていると、羽鳥さんがため息をついて一歩引いたことにより、火花は消えていく。



「ごめんね。じゃあ地下に繋がってるエレベーターがあるから、まずそこを案内するよ」
「よろしくお願いしますっ」


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