最強総長の愛するボディガード
「任せてくださいっ」



早速ビニール袋を取りに向かおうとすると、羽鳥さんの私を呼ぶ声に引き止められる。



「あ、そうだ心羽ちゃん。蒼凰のことは名前で呼んでるみたいだし、俺らのことも下の名前でいいよ」



それは……蒼凰さんも弥生さんも蓮見だし、分かりにくいかなと思って名前で呼ぶことにしただけなんだけど……
仲良くなりたいし、ここはお言葉に甘えるとしよう。



「ありがとうございます!えっと、結斗さん!」
「いっそのこと呼び捨てでもいいよ?」
「ええっ、そんな、先輩ですから……っ」
「ははっ、気にしなくていいんだけどな」



一つどころか二つ年上の結斗さんを呼び捨てなんて、気にしないわけないですよっ。



「結斗さんでご容赦を……っ」
「あはは、分かったよ。ちょっとイジワルだったかな?ごめんね」
「いえっ」



結斗さんの笑顔を見たら、例え酷いことをされても許してしまいそう。
整った顔って恐ろしい……



結斗さんが敵じゃなくて良かった、と心の底から思ったその瞬間。
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